なぜ「よわいさかな」と書くの?…「鰯」ってなんと読む?

明日・6月29日は『佃煮の日』です。

佃煮発祥の地である東京・佃島の守り神・住吉神社の大祭の同日に制定されています。

佃煮は優秀な保存食品ですので、これからの時期、冷蔵庫のストックにも、東京土産としても重宝しそうですね。

本日は『佃煮の日』にちなんで、海産物に関連する日本語クイズをお送りします。

【問題1】「鯏」ってなんと読む?

「鯏」の、海産物を表す正しい読み方をお答えください。

ヒント:佃煮でも味噌汁でも定番の貝類です。

<使用例>

「鯏は殻ごと冷凍できるから、潮干狩りで大漁に持ち帰っても大丈夫よ!」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 鯏(あさり)です。

「浅利」とも表記します。
「浅利」とも表記します。
※同じ字「鯏 」で、淡水魚の「うぐい」とも読みますので、出題は海産物で限定いたしました。

「 鯏(あさり)」は水深10メートルほどの遠浅の砂浜に棲み、干潮時に潮干狩りで簡単に漁れることから「漁る貝(あさるかい)」と呼ばれたのが名前の由来、と言われています。

佃煮や味噌汁などの和食でも、クラムチャウダーなどの洋食でも活躍してくれる食材ですね。砂抜き後に、殻ごと冷凍保存することも可能です。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「鰯」ってなんと読む?

「鰯」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:親も子も佃煮の定番です。

<使用例>

「鰯をたくさん頂いたので、自家製オイルサーディンを作ったの。」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 鰯(いわし)です。

なんとこの字、「いわし」以外の読み方がありません!…という事は…?

こちらは正解率が高めだったのではないかと思いますが、

「鰯(いわし)」という漢字が日本で作られた「国字」であることは、意外と知られていないうようです。

「鰯」には音読みは存在せず、訓読みの「いわし」1種類しか、読み仮名が存在しません。

魚編に「弱」と書く字の構成は、水揚げすると腐りやすい柔弱な魚、という理解から作られたようです。

ヒントで「親子とも佃煮の定番」と書きましたが、鰯の稚魚は、「ちりめんじゃこ」にもよく使用される「しらす」です。

*** 

本日は、6月29日『佃煮の日』のトリビアと、海産物に関連する日本語から、 

・鯏(あさり)

・鰯(いわし)

をピックアップし、おさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
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小出 真朱